2008年03月06日
ウォーエンブレムは米国産。
ケンタッキーダービーとプリークスネスSの2冠を制覇。
ノーザンダンサーやヘイルトゥリーズンを持たない血統構成で、多くの牝馬と容易に配合できることからも種牡馬としての期待が集まる。
引退後、社台グループが約20億円で購入し、シンジケートが組まれたが、直後に種付け難が発覚しシンジケートは解散。
そんなことから、産駒の数は極端に少ないのだが、種牡馬としてのポテンシャルは高い。
初年度に誕生した産駒はわずか4頭だが、その全てが勝ち上がり、うち2頭がオープンまで昇格。
現3歳の05年産は、これまでに21頭がデビュー。その中の1頭ショウナンアルバが3連勝で共同通信杯を制覇した。
父に初めて重賞の称号をプレゼントし、また、世間にはウォーエンブレム産駒の優秀さを証明した。
先週のすみれSではキングスエンブレムが快勝。
同馬はヴァーミリアンの半弟として注目を浴びており、兄が果たせなかったクラシック制覇を目指す。
キングスエンブレム(すみれS)
ウォーエンブレム産駒の馬体的特徴として、
・父の毛色を受け継いで、黒光りして見栄えが良い
・脚が長く、バランスの良い馬体
・繋が立ち気味で、道悪適性○
・馬体重よりも体を大きく見せる
特に最後の項目が特徴的で、そういった産駒は「馬体の厚みが無い」馬が多い。
胸前や後肢の肉量が少ないためにそのように見えるのだが、こういった馬たちには力の要るダートは不向き。
本来ダートでこそ良さが出そうな血統だが、芝で結果が出ているのはこの点が影響しているのだろう。
今週のチューリップ賞に出走するエアパスカルも上記に当てはまっている1頭。
それだけに、降雪の影響でダートコースに変更された前走の大敗は仕方がない。
ここ2戦は使われながら馬体重が増えている通り、自身の調子は上々。
ここで権利を獲らないと、今後のローテーションも厳しくなるだけに、馬体もきっちり仕上げてくるはず。
エアパスカル(チューリップ賞出走予定)
関西パドック担当 伊原
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