2008年03月12日
【京介のレース回顧】 3/8オーシャンS
ゲート不備が遠因でサンアディユばかりでなく、目視できる範囲でも大半の馬が出遅れ。
1枠の2頭リキサンファイターとリキアイタイカン、
5枠6枠の4頭クールシャローン・ブラックバースピン・タマモホットプレイ・キョウワロアリングもかなり体勢の悪いスタート。
---
大本営発表のJRAホームページの案内やラジオNIKKEI競馬実況HPなどでは一切記事が出なかったようだが、
多数のスポーツ紙などには「JRA大失態」と銘打たれトラブル事案として即日に取り上げられたレース。
スターターの不手際やゲート後方でのひと悶着などが引き金になり、駐立不良を起こしていた1番人気のサンアディユのみならず、
全くゲートの準備ができなかった複数の馬が出遅れて明らかに人為的なミスによりレースの構図ををぶち壊した形になり、当日中にJRAが謝罪会見を行った。
カンパイどころか外枠発走の措置すらも取られずにそのままレースを施行&確定し、
結果3連単が150万馬券に及ぶ大波乱で決着した形になったが、さすがにこうまで「正常なレースを保証する大前提」が崩れてしまうと、
僅差の力比べ云々の予測の意味がなくなってしまう。
今回の事件に関しての詳細な経過と今後の見直し方針などを万人の目に見える形で発表してもらいたいことと、
現場のアドリブ経験に大半を任せたゲート入り作業の進行そのものの改善案を提示してほしい。
現場のミスの露呈は確かに情報開示の歩みの歴史とともにあるものだが、
情報を塞き止めても際限なく広がる世間の猜疑心を抑え込むことはできやしない。
潔癖な立場を維持する努力をしてるとアナウンスし続けることが唯一の誠意ある行動ではないのか。
---
<レース展開>
内側がポッカリ開いた隊列になり、エムオーウイナーが単騎で先手を奪い取った。
左側からコパノフウジンとアドマイヤホクトが近づく。
その一つ後ろからナカヤマパラダイス、内からアイルラヴァゲイン。
アイルラヴァゲインは逃げるエムオーウイナーの真後ろに取り付く。
その後ろは隊列が固まりきらず、横に広がったまま3角に侵入。
大外からドラゴンウェルズ、プレミアムボックス、ナカヤマパラダイス、
押して押して何とか中団まで辿りついたクールシャローン、
その内の方にトーセンザオーとラチ沿いはリキサンファイターと6頭が並ぶ形。
コーナーを回って大外に振られる隊列上、ドラゴンウェルズは一旦後ろに引く。
一つ後ろからブラックバースピン、馬群の外側からキョウワロアリング、内側にリキアイタイカン。
やっと馬群に追いついたウインレックスとタマモホットプレイが追走し、
離れた最後尾にサンアディユが押して追走。
途中で捲ってくる動きもないままにエムオーウイナーが馬群を先導して4角通過。
馬群は縦長で引っ張られもせずに四角形のまま。どの馬も手綱を抑えて追走。
外から勢いつけて捲ってくる馬もいない。後続も凝縮し、一団のまま直線に向いた。
残り400mのハロン棒を通過してエムオーウイナーがスパート。直線に入りやや差が広がる。
その後ろを最内アイルラヴァゲイン、中アドマイヤホクト、外ナカヤマパラダイスとプレミアムボックスの4頭が追う。
真後ろにリキサンファイターが急接近し、先団にいたコパノフウジンは完全にバテ気味に。
トーセンザオーがロスなく回って追ってきて、真横にドラゴンウェルズが並ぶ。
リキサンファイター、クールシャローン、ブラックバースピン、タマモホットプレイがその後ろ。
ウインレックス、キョウワロアリングは外を回って完全に勢いが遅れていて、
さらにその外を回さざるを得なかったサンアディユはほぼ圏外へ。
坂上に差し掛かってもまだエムオーウイナーに並ぶ勢いの馬はいない。
ナカヤマパラダイスがまずジワジワと接近し、その外からプレミアムボックスも追い縋る。
アドマイヤホクトはやや体勢が悪くなり、アイルラヴァゲインは逃げる逃げ馬とラチで隙間が開かず詰まり気味。
その後ろにいたリキサンファイターは隙間が全く開かず完全にお手上げ状態。
その後ろから来る馬は先団と脚色一緒でもう間に合いそうな勢いでは来れてない。
エムオーウイナーにナカヤマパラダイスとプレミアムボックスが最後に並び、
ゴール寸前で首を伸ばしたプレミアムボックスが勝利をギリギリもぎ取った。
中山のスプリント戦にも拘らず馬群が凝縮した形で逃げられペースも遅め、
逃げ馬に上がり34秒台で粘られては後続は完全にお手上げ。
前半の地点で上手く先団に取り付けた馬(ただ単に運良く出負けしなかった馬)が
消耗することなく直線競り合いに持ち込めてそのまま決まった、という流れ。
1枠の2頭リキサンファイターとリキアイタイカン、
5枠6枠の4頭クールシャローン・ブラックバースピン・タマモホットプレイ・キョウワロアリングもかなり体勢の悪いスタート。
---
大本営発表のJRAホームページの案内やラジオNIKKEI競馬実況HPなどでは一切記事が出なかったようだが、
多数のスポーツ紙などには「JRA大失態」と銘打たれトラブル事案として即日に取り上げられたレース。
スターターの不手際やゲート後方でのひと悶着などが引き金になり、駐立不良を起こしていた1番人気のサンアディユのみならず、
全くゲートの準備ができなかった複数の馬が出遅れて明らかに人為的なミスによりレースの構図ををぶち壊した形になり、当日中にJRAが謝罪会見を行った。
カンパイどころか外枠発走の措置すらも取られずにそのままレースを施行&確定し、
結果3連単が150万馬券に及ぶ大波乱で決着した形になったが、さすがにこうまで「正常なレースを保証する大前提」が崩れてしまうと、
僅差の力比べ云々の予測の意味がなくなってしまう。
今回の事件に関しての詳細な経過と今後の見直し方針などを万人の目に見える形で発表してもらいたいことと、
現場のアドリブ経験に大半を任せたゲート入り作業の進行そのものの改善案を提示してほしい。
現場のミスの露呈は確かに情報開示の歩みの歴史とともにあるものだが、
情報を塞き止めても際限なく広がる世間の猜疑心を抑え込むことはできやしない。
潔癖な立場を維持する努力をしてるとアナウンスし続けることが唯一の誠意ある行動ではないのか。
---
<レース展開>
内側がポッカリ開いた隊列になり、エムオーウイナーが単騎で先手を奪い取った。
左側からコパノフウジンとアドマイヤホクトが近づく。
その一つ後ろからナカヤマパラダイス、内からアイルラヴァゲイン。
アイルラヴァゲインは逃げるエムオーウイナーの真後ろに取り付く。
その後ろは隊列が固まりきらず、横に広がったまま3角に侵入。
大外からドラゴンウェルズ、プレミアムボックス、ナカヤマパラダイス、
押して押して何とか中団まで辿りついたクールシャローン、
その内の方にトーセンザオーとラチ沿いはリキサンファイターと6頭が並ぶ形。
コーナーを回って大外に振られる隊列上、ドラゴンウェルズは一旦後ろに引く。
一つ後ろからブラックバースピン、馬群の外側からキョウワロアリング、内側にリキアイタイカン。
やっと馬群に追いついたウインレックスとタマモホットプレイが追走し、
離れた最後尾にサンアディユが押して追走。
途中で捲ってくる動きもないままにエムオーウイナーが馬群を先導して4角通過。
馬群は縦長で引っ張られもせずに四角形のまま。どの馬も手綱を抑えて追走。
外から勢いつけて捲ってくる馬もいない。後続も凝縮し、一団のまま直線に向いた。
残り400mのハロン棒を通過してエムオーウイナーがスパート。直線に入りやや差が広がる。
その後ろを最内アイルラヴァゲイン、中アドマイヤホクト、外ナカヤマパラダイスとプレミアムボックスの4頭が追う。
真後ろにリキサンファイターが急接近し、先団にいたコパノフウジンは完全にバテ気味に。
トーセンザオーがロスなく回って追ってきて、真横にドラゴンウェルズが並ぶ。
リキサンファイター、クールシャローン、ブラックバースピン、タマモホットプレイがその後ろ。
ウインレックス、キョウワロアリングは外を回って完全に勢いが遅れていて、
さらにその外を回さざるを得なかったサンアディユはほぼ圏外へ。
坂上に差し掛かってもまだエムオーウイナーに並ぶ勢いの馬はいない。
ナカヤマパラダイスがまずジワジワと接近し、その外からプレミアムボックスも追い縋る。
アドマイヤホクトはやや体勢が悪くなり、アイルラヴァゲインは逃げる逃げ馬とラチで隙間が開かず詰まり気味。
その後ろにいたリキサンファイターは隙間が全く開かず完全にお手上げ状態。
その後ろから来る馬は先団と脚色一緒でもう間に合いそうな勢いでは来れてない。
エムオーウイナーにナカヤマパラダイスとプレミアムボックスが最後に並び、
ゴール寸前で首を伸ばしたプレミアムボックスが勝利をギリギリもぎ取った。
中山のスプリント戦にも拘らず馬群が凝縮した形で逃げられペースも遅め、
逃げ馬に上がり34秒台で粘られては後続は完全にお手上げ。
前半の地点で上手く先団に取り付けた馬(ただ単に運良く出負けしなかった馬)が
消耗することなく直線競り合いに持ち込めてそのまま決まった、という流れ。
公式上の成績発表などで出負けした馬などは表記されないが、
実際に出負け相応のスタートだった馬が16頭中7頭、
またスタートを切ったように見えても鞍上が前傾姿勢を取れておらず、
本来の行きっぷりではないような様子だった馬も多い。
前半から半ばまでは大半の馬がテン争いに参加していない。
逃げポジションをスッと奪えてほぼ単騎の格好で逃げられたエムオーウイナーばかりでなく、
通常スタートぐらいで出られてたまたま先団に取り付けた馬は相当ペースが楽だった。
■2008年オーシャンS 勝ち馬:プレミアムボックス
12.0 - 11.0 - 11.1 - 11.4 - 11.2 - 12.2 (走破時計:1.08.9)
12.0 - 23.0 - 34.1 - 45.5 - 56.7 - 68.9 (34.1-34.8)
2F目が11秒台というのは、OPクラス以上のスプリント戦では異常。
ルール上、ゲート直後の数歩はまだタイム計時が始まってないので、
それを考慮するとスタート直後はよっぽどゴタゴタしていた。
全く先に繋がらず、低レベルだと言える昨年や一昨年のオーシャンSですら
スタート直後はしばらく雁行状態で、中山3角の下り坂ですぐにペースが上がる。
■2007年オーシャンS 勝ち馬:アイルラヴァゲイン
11.8 - 10.5 - 11.2 - 11.6 - 11.3 - 11.8 (走破時計:1.08.2)
11.8 - 22.3 - 33.5 - 45.1 - 56.4 - 68.2 (33.5-34.7)
■2006年オーシャンS 勝ち馬:ネイティブハート
12.1 - 10.4 - 10.8 - 11.3 - 11.3 - 12.7 (走破時計:1.08.6)
12.1 - 22.5 - 33.3 - 44.6 - 55.9 - 68.6 (33.3-35.3)
これだけ楽な展開で、ラストハロンが12秒台に落ち込むようでは先行馬を擁護しようがない。
今回のレース展開は、出負けした馬に限らず、好走した馬のラップを見比べても
明らかに一般OP競走としての価値が低く、度外視すべきレース。
−−−−−−
1.リキサンファイター
さすがにここのパドックでは見劣った。
背が低く見えて、歩様ではなく全体の姿勢が窮屈。
少しメリハリも足りず、パワー差で見比べても上位の馬とは言えない。次走も重賞だとやや疑問。
完全にスタートは立ち遅れ。隊列上、進路が丁度開いてくれていた運もあり
道中で好位近くまでロスなく突っ込んでいけたが、直線は先行勢が全く崩れずに壁に塞がれる格好。最後は空追い。
ロスなく回れた分の5着で、脚を余したとは言えさらに上の評価は正直難しい。
4.サンアディユ
気配としては結構ピンと来なかったが、一応脾腹もスッキリし形も確りしている。
馬体面で取り立ててマイナスする必要がなかったので上位評価には据えた。
しかしゲートで難を出し、スタートで1秒出負けした時点でもう完全にアウト。
1頭だけエンジン吹かしっぱなしの追走で4角大外、しかも先団は余力十分では如何ともしがたい。
その後に心不全を発症し、翌日午後に死亡。
今回の競馬との関連・人為的な影響などは全く発表されていないが、冥福を祈るのみ。
5.アイルラヴァゲイン
骨格は確りしていて、懸念していたトモのブレもないし筋肉量も十分。
取り立てて前走惨敗の影響は見られない。
昨年のレースは低レベルだとわかってはいるが、ひとまずの上位評価。
スタートはまとも。中山で逃げ馬の真後ろのハコ内という絶好ポジション。
しかし、直線追い出すとすぐ顎が上がり、しかも逃げ馬も横の馬もバテないのでハコのまま塞がれる格好に。
楽なペースで絶好位にいて流れ込んだだけと言う結果に。
結果から逆算すると、実質これ以上の好結果は望みづらいのでは。
6.エムオーウイナー
今回は裂蹄テープを外してきていた。
見るからにまだ余裕が残る体つきだが、筋肉質の馬体が戻っていてずんぐりながらも柔らかさはある。
元の性能は確かに重賞勝ちまで辿りついたレベルではあるが、やはり数度叩いて…のデキではあっただろう。
ゲート直後に逃げポジションを取りにいけるほどのスタートを切れたのはこの馬だけ。
他の先行馬が横の馬に引っ掛けられたか、出負けの憂き目に遭い大いに展開に恵まれた。
ただ、良い言い方をすればダメージのない楽な2着。多少の馬体面での上積みは見込めそうだ。
次走の競馬は厳しくなるばかりだが…。
7.コパノフウジン
馬体は完全に枯れてしまっている。
この時期にまだ冬毛が目立つし、手先の力も弱い。骨組みが確りしている部分だけ。
好スタートを切って好位で追走してたのに4角まで体力持たず。
重賞で連対できたデキだとはとても思えなかった。
9.クールシャローン
腰高薄身で明らかにスピード体型。背中はパンとしていて、要所にちゃんと力が篭っていた。
本来なら逃げることさえ出来れば…だったろうが、痛恨の出負け。
何とか押しても中団辺りまで進出するのがやっと。直線でも前にいる馬が止まらないし抵抗のしようがない。
これで逃げ馬としてのリズムを崩さなければ良いが…。
10.ブラックバースピン
青毛で黒光りしやすく見てくれがかなり映える馬。薄身の馬だがフックラ見せ、動きもなかなか柔らかい。
腰の甘さが目に付くが、状態としてはまずまずと言った所。
スタート直後は出負けした集団の中から追走していたし、直線では完全に前が塞がっていた。
極端なピッチ走法で脚の使い方が難しい馬でもあるし、展開が荒れないと馬券にならない馬。
13.アドマイヤホクト
腹目は明らかに大きすぎるが、それでも良いのではないかと思えるほど過剰な筋肉量。
あのでっぷりした腹目よりもトモの方がバカデカい。
それでいて太目の動きの兆候もないし、張り艶は上々。
まともに動けば…と思わせる馬体だったので、近走度外視で上位評価に。
隣の馬に引っ掛けられて多少体勢は悪かったが、内側の隊列が崩れた分前に取り付けた。
しかし極端なピッチ走法でペースが緩んで案外タメが続かず、直線は加速力が上がらず単調な体勢に。
レース内容としてはどうせ全馬評価できない展開なので、
フットワークもまともだったし次走に向けて全くダメージのない内容を見直してもいいかも。
一枚馬体を絞れれば。
14.ナカヤマパラダイス
少し余裕が出てメリハリが少々甘い形だったが、柔軟さは維持できているし張り艶は良い。腰もまとまってる。
逆に動きの伸びやかさが出てきたのは好感。
ただ、相手が強くなった中での強調点はそれほどでも…といったところ。
今回はゲートでの影響が全くなかったようだし、
「時計の遅い前残り決着」の流れに完全に乗り切ったもの。
それでいて競っての詰めの甘さを見せていたし、以前からの成長分というのも感じられず、
自分の持ちネタを最大限生かしきって上手く行ったと言う着順。
今回から馬体は多少は良くなるかもしれないが、本番で通用するほどとは…。
15.プレミアムボックス
脚長かつやや大柄でトモ幅確り。脚捌きは元から窮屈な馬。
太すぎた2走前とはさすがに張り艶が変わっていたし、良化気配は多いに感じた。
しかしどちらかというと跳びの大きな動きをしそうな体型で、
スピード型とも思えなかった馬体がネックになり評価をしづらかった。
とにかく今回はスタート有利。外枠から遅いペースでスムーズに流れに乗れたし、
直線も得意な競り合いに持ち込めたのが大きい。
集中状態は保っているし、荒れ馬場は得意なタイプ。
レース内容はともかくとして、本番に向けて楽なステップを踏めたのは好材料と見たい。
毎度馬場が野放図に荒れて外伸び馬場になる高松宮記念なら展開次第でそこそこやれても。
16.ドラゴンウェルズ
筋肉質で足腰確りし、メリハリも非常に良い馬体。好仕上がり。
馬体もむしろ目立つ方だったし、むしろ飛節のタメが効いててスピードも感じる動きだった。
これだけ馬体がまともなら別の条件ですぐに巻き返せる。
今回はスローの展開を外に張られて全く内に潜り込めなかった隊列の差が大きい。
速い時計の決着にも対応している馬だが、
エンジンが暖まらずに中途半端な行きっぷりでレースを終えてしまったのは残念。
ほとんど軽く回ってきただけの内容なのでこれも高松宮記念に出てくるなら見直しをしてみたい。
©2008 JRDB
実際に出負け相応のスタートだった馬が16頭中7頭、
またスタートを切ったように見えても鞍上が前傾姿勢を取れておらず、
本来の行きっぷりではないような様子だった馬も多い。
前半から半ばまでは大半の馬がテン争いに参加していない。
逃げポジションをスッと奪えてほぼ単騎の格好で逃げられたエムオーウイナーばかりでなく、
通常スタートぐらいで出られてたまたま先団に取り付けた馬は相当ペースが楽だった。
■2008年オーシャンS 勝ち馬:プレミアムボックス
12.0 - 11.0 - 11.1 - 11.4 - 11.2 - 12.2 (走破時計:1.08.9)
12.0 - 23.0 - 34.1 - 45.5 - 56.7 - 68.9 (34.1-34.8)
2F目が11秒台というのは、OPクラス以上のスプリント戦では異常。
ルール上、ゲート直後の数歩はまだタイム計時が始まってないので、
それを考慮するとスタート直後はよっぽどゴタゴタしていた。
全く先に繋がらず、低レベルだと言える昨年や一昨年のオーシャンSですら
スタート直後はしばらく雁行状態で、中山3角の下り坂ですぐにペースが上がる。
■2007年オーシャンS 勝ち馬:アイルラヴァゲイン
11.8 - 10.5 - 11.2 - 11.6 - 11.3 - 11.8 (走破時計:1.08.2)
11.8 - 22.3 - 33.5 - 45.1 - 56.4 - 68.2 (33.5-34.7)
■2006年オーシャンS 勝ち馬:ネイティブハート
12.1 - 10.4 - 10.8 - 11.3 - 11.3 - 12.7 (走破時計:1.08.6)
12.1 - 22.5 - 33.3 - 44.6 - 55.9 - 68.6 (33.3-35.3)
これだけ楽な展開で、ラストハロンが12秒台に落ち込むようでは先行馬を擁護しようがない。
今回のレース展開は、出負けした馬に限らず、好走した馬のラップを見比べても
明らかに一般OP競走としての価値が低く、度外視すべきレース。
−−−−−−
1.リキサンファイター
さすがにここのパドックでは見劣った。
背が低く見えて、歩様ではなく全体の姿勢が窮屈。
少しメリハリも足りず、パワー差で見比べても上位の馬とは言えない。次走も重賞だとやや疑問。
完全にスタートは立ち遅れ。隊列上、進路が丁度開いてくれていた運もあり
道中で好位近くまでロスなく突っ込んでいけたが、直線は先行勢が全く崩れずに壁に塞がれる格好。最後は空追い。
ロスなく回れた分の5着で、脚を余したとは言えさらに上の評価は正直難しい。
4.サンアディユ
気配としては結構ピンと来なかったが、一応脾腹もスッキリし形も確りしている。
馬体面で取り立ててマイナスする必要がなかったので上位評価には据えた。
しかしゲートで難を出し、スタートで1秒出負けした時点でもう完全にアウト。
1頭だけエンジン吹かしっぱなしの追走で4角大外、しかも先団は余力十分では如何ともしがたい。
その後に心不全を発症し、翌日午後に死亡。
今回の競馬との関連・人為的な影響などは全く発表されていないが、冥福を祈るのみ。
5.アイルラヴァゲイン
骨格は確りしていて、懸念していたトモのブレもないし筋肉量も十分。
取り立てて前走惨敗の影響は見られない。
昨年のレースは低レベルだとわかってはいるが、ひとまずの上位評価。
スタートはまとも。中山で逃げ馬の真後ろのハコ内という絶好ポジション。
しかし、直線追い出すとすぐ顎が上がり、しかも逃げ馬も横の馬もバテないのでハコのまま塞がれる格好に。
楽なペースで絶好位にいて流れ込んだだけと言う結果に。
結果から逆算すると、実質これ以上の好結果は望みづらいのでは。
6.エムオーウイナー
今回は裂蹄テープを外してきていた。
見るからにまだ余裕が残る体つきだが、筋肉質の馬体が戻っていてずんぐりながらも柔らかさはある。
元の性能は確かに重賞勝ちまで辿りついたレベルではあるが、やはり数度叩いて…のデキではあっただろう。
ゲート直後に逃げポジションを取りにいけるほどのスタートを切れたのはこの馬だけ。
他の先行馬が横の馬に引っ掛けられたか、出負けの憂き目に遭い大いに展開に恵まれた。
ただ、良い言い方をすればダメージのない楽な2着。多少の馬体面での上積みは見込めそうだ。
次走の競馬は厳しくなるばかりだが…。
7.コパノフウジン
馬体は完全に枯れてしまっている。
この時期にまだ冬毛が目立つし、手先の力も弱い。骨組みが確りしている部分だけ。
好スタートを切って好位で追走してたのに4角まで体力持たず。
重賞で連対できたデキだとはとても思えなかった。
9.クールシャローン
腰高薄身で明らかにスピード体型。背中はパンとしていて、要所にちゃんと力が篭っていた。
本来なら逃げることさえ出来れば…だったろうが、痛恨の出負け。
何とか押しても中団辺りまで進出するのがやっと。直線でも前にいる馬が止まらないし抵抗のしようがない。
これで逃げ馬としてのリズムを崩さなければ良いが…。
10.ブラックバースピン
青毛で黒光りしやすく見てくれがかなり映える馬。薄身の馬だがフックラ見せ、動きもなかなか柔らかい。
腰の甘さが目に付くが、状態としてはまずまずと言った所。
スタート直後は出負けした集団の中から追走していたし、直線では完全に前が塞がっていた。
極端なピッチ走法で脚の使い方が難しい馬でもあるし、展開が荒れないと馬券にならない馬。
13.アドマイヤホクト
腹目は明らかに大きすぎるが、それでも良いのではないかと思えるほど過剰な筋肉量。
あのでっぷりした腹目よりもトモの方がバカデカい。
それでいて太目の動きの兆候もないし、張り艶は上々。
まともに動けば…と思わせる馬体だったので、近走度外視で上位評価に。
隣の馬に引っ掛けられて多少体勢は悪かったが、内側の隊列が崩れた分前に取り付けた。
しかし極端なピッチ走法でペースが緩んで案外タメが続かず、直線は加速力が上がらず単調な体勢に。
レース内容としてはどうせ全馬評価できない展開なので、
フットワークもまともだったし次走に向けて全くダメージのない内容を見直してもいいかも。
一枚馬体を絞れれば。
14.ナカヤマパラダイス
少し余裕が出てメリハリが少々甘い形だったが、柔軟さは維持できているし張り艶は良い。腰もまとまってる。
逆に動きの伸びやかさが出てきたのは好感。
ただ、相手が強くなった中での強調点はそれほどでも…といったところ。
今回はゲートでの影響が全くなかったようだし、
「時計の遅い前残り決着」の流れに完全に乗り切ったもの。
それでいて競っての詰めの甘さを見せていたし、以前からの成長分というのも感じられず、
自分の持ちネタを最大限生かしきって上手く行ったと言う着順。
今回から馬体は多少は良くなるかもしれないが、本番で通用するほどとは…。
15.プレミアムボックス
脚長かつやや大柄でトモ幅確り。脚捌きは元から窮屈な馬。
太すぎた2走前とはさすがに張り艶が変わっていたし、良化気配は多いに感じた。
しかしどちらかというと跳びの大きな動きをしそうな体型で、
スピード型とも思えなかった馬体がネックになり評価をしづらかった。
とにかく今回はスタート有利。外枠から遅いペースでスムーズに流れに乗れたし、
直線も得意な競り合いに持ち込めたのが大きい。
集中状態は保っているし、荒れ馬場は得意なタイプ。
レース内容はともかくとして、本番に向けて楽なステップを踏めたのは好材料と見たい。
毎度馬場が野放図に荒れて外伸び馬場になる高松宮記念なら展開次第でそこそこやれても。
16.ドラゴンウェルズ
筋肉質で足腰確りし、メリハリも非常に良い馬体。好仕上がり。
馬体もむしろ目立つ方だったし、むしろ飛節のタメが効いててスピードも感じる動きだった。
これだけ馬体がまともなら別の条件ですぐに巻き返せる。
今回はスローの展開を外に張られて全く内に潜り込めなかった隊列の差が大きい。
速い時計の決着にも対応している馬だが、
エンジンが暖まらずに中途半端な行きっぷりでレースを終えてしまったのは残念。
ほとんど軽く回ってきただけの内容なのでこれも高松宮記念に出てくるなら見直しをしてみたい。
血統&馬体講座 
