2009年01月31日
■日曜東京 根岸S
層がそこそこ厚い割りに抜きん出た馬がおらず
有力馬の栄光盛衰が激しいダート界において、
根岸Sも本当に毎年コロコロ好走馬が入れ替わりますね。
そしてそういう重賞にありがちなパターンですが、
結構「勢い」が通用します。
さすがに栗東どころか美浦でも雪が降るか、ぐらいの時期に
今まで調子を落としていた馬を
休み明けでバッチリ立て直すなんて芸当は
易々とできるものではありません。
ましてや鉄砲嫌いな巨漢馬が多いダート系ならなおさらです。
1月に絶好調な馬は12月に好調維持していた馬だったように
2月に絶好調な馬は1月に好調だった馬なんですよね。
超強豪が集まるG1に出ていた、
全くの別路線である芝の重賞に出ていた…などなら
もちろん大幅な着順巻き返しが効きますが、
それ以外の似たり寄ったりのレベルのOP・重賞で
掲示板にすら乗れてないような馬は重賞で戦える体を作りきれてません。
前走厳しい競馬で揉まれてバテバテになった馬は、
今回楽なペースに乗っかれたかと思いきや、意外と脚が止まってしまうもんです。
拾うとしたら、ある程度前走見せ場を作って
惜しい3〜4着に留まった、ぐらいの競馬内容をした馬。
×スリーアベニュー
2走前のカペラSでの2着は56kgに斤量が下がったことと展開の恩恵が大。
正直、馬体の見栄えは良くないし、
新しい条件にスンナリ対応できるほどの柔軟性も感じない。
▲ナンヨーヒルトップ
カリズマティック産駒の傾向なのか、妙に皮膚が厚くてボテッと見せる体型。
体躯は良いしボリュームのある体をしているが、どうもドン臭い。
これで良いといえば良いのかも知れない。
府中の1400mでは3歳春に強い競馬を見せているし、得意な範疇に入る。
まだ重賞勝ちのない厩舎だが、キチッと仕上げられるようなら。
×ニシノナースコール
脾腹がない細身の牝馬で、さすがにダートの重賞クラスの坂コースに替わって
まともな牡馬が混ざると厳しい。
◎バンブーエール
園田がスタート勝負で8割決まるコースだったとは言え、
スマートファルコンとブルーコンコルドをぶっ千切れたのなら
今回59kgでもこの評価で妥当。
ひとまず大目標を達成したことで、出来を下げてないかどうか。
◎ビクトリーテツニー
どーも太めの体つきに見えてしょうがないが、
ゴーンウェストの外国産馬なら
昔の薄手でヒョロヒョロした形よりは
今のボリューム出た体のほうが本物なのかも。
バランスの取れた…という表現よりは、
ゴテゴテした筋肉を寄せ集めて馬力で強引に押す馬なので、
緊張感があって形が決まり勢いに乗っている時が買い時で、
関節などの支えが全て頑丈なので反動を気にしなくて良いタイプ。
ただ戦歴からは府中下手な可能性が高く、そこを当日多少気にしたい。
▲ヒシカツリーダー
腰がまだ決まらず筋肉の柔軟性に頼って追い込みの競馬ばかりしている現状だが、
短距離ではまだ底が割れていない。
前走も軽ハンデをもらって多少妙な展開になったにせよ、
弾けるフットワークはなかなかのものだった。
5走前に完敗だったビクトリーテツニーを
府中だったならば超えられるか?といったところ。
△フェラーリピサ
能力だったら明らかに上位。
東京ダート1400mのレコード記録保持者。
ただ神経系統の疾患に罹ってしまい
エルムS以降治療に専念するため一度完全に休んだらしく、
そーいった体を緩めるような休み方の場合、中身がいかがなものかと。
この馬の場合馬場がどうとかではなく
中間や当日の仕上げの状況を見てから。
×フジノウェーブ
大井JBCを勝ってる馬なので、中央の重賞では毎回斤量を背負う立場。
手脚が意外に短く、あまり前脚も出ないピッチ走法の馬なので
平坦以外のコースだと距離の融通性をあまり感じない。
昨年のフェブラリーSでも全く見せ場を作れなかったのはマイナス。
最近は昔のボリューム感が減り、痩せてきてるのも印象が悪い。
実力からしたら全く人気してないので期待値的にはアリかも知れないが…
条件としては中山ダ1200mの方が良かったと思う。
×リミットレスビッド
馬は終わってないが筋肉過剰な形になってきてて関節も緩い。
絶好調の頃よりもまとまりが崩れている。
府中の速い上がり、軽いダートには
どんどん対応できなくなってきているのではないか。
■日曜京都 京都牝馬S
条件上がりのレベルの馬ばかりで
まともに重賞を実力で勝てる馬が皆無ともなれば、
所詮、馬場状態に結果が左右される程度でしかないと思います。
それが牝馬限定戦の日常でしょう。
ましてや冬場で出来も落ちる時期。
愛知杯もターコイズSも、取り立てて感慨深い結果だとも思えなかったので、
当日になって強調点があったり
当日の流れに乗り切った馬が勝つレベルなのでは…。
×カレイジャスミン
馬体にセンスがなく、特別何か持ってる馬でもない。
手脚が長くてスローに対応できる分、
好位置からの流れ込みに長けたタイプではあるが。
×ザレマ
これも昨年の2着馬だが、出来に関しての強調点は少ない。
後肢に骨瘤もあるし、追ってからの決め手がないのは変わらない。
ターコイズSは近年稀に見る鞍上の好プレーだろう。
×ハートオブクィーン
取り立てて大幅な成長があった様子は感じられない。
×ハチマンダイボサツ
元々骨量豊かで筋肉のメリハリの出来が結果に直結するタイプだったが、
それにしても前走の冬毛の伸びや体の微妙な緩さは
調子下降振りを思わせるものだった。
夏馬の可能性も高いし、評価しづらい。
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層がそこそこ厚い割りに抜きん出た馬がおらず
有力馬の栄光盛衰が激しいダート界において、
根岸Sも本当に毎年コロコロ好走馬が入れ替わりますね。
そしてそういう重賞にありがちなパターンですが、
結構「勢い」が通用します。
さすがに栗東どころか美浦でも雪が降るか、ぐらいの時期に
今まで調子を落としていた馬を
休み明けでバッチリ立て直すなんて芸当は
易々とできるものではありません。
ましてや鉄砲嫌いな巨漢馬が多いダート系ならなおさらです。
1月に絶好調な馬は12月に好調維持していた馬だったように
2月に絶好調な馬は1月に好調だった馬なんですよね。
超強豪が集まるG1に出ていた、
全くの別路線である芝の重賞に出ていた…などなら
もちろん大幅な着順巻き返しが効きますが、
それ以外の似たり寄ったりのレベルのOP・重賞で
掲示板にすら乗れてないような馬は重賞で戦える体を作りきれてません。
前走厳しい競馬で揉まれてバテバテになった馬は、
今回楽なペースに乗っかれたかと思いきや、意外と脚が止まってしまうもんです。
拾うとしたら、ある程度前走見せ場を作って
惜しい3〜4着に留まった、ぐらいの競馬内容をした馬。
×スリーアベニュー
2走前のカペラSでの2着は56kgに斤量が下がったことと展開の恩恵が大。
正直、馬体の見栄えは良くないし、
新しい条件にスンナリ対応できるほどの柔軟性も感じない。
▲ナンヨーヒルトップ
カリズマティック産駒の傾向なのか、妙に皮膚が厚くてボテッと見せる体型。
体躯は良いしボリュームのある体をしているが、どうもドン臭い。
これで良いといえば良いのかも知れない。
府中の1400mでは3歳春に強い競馬を見せているし、得意な範疇に入る。
まだ重賞勝ちのない厩舎だが、キチッと仕上げられるようなら。
×ニシノナースコール
脾腹がない細身の牝馬で、さすがにダートの重賞クラスの坂コースに替わって
まともな牡馬が混ざると厳しい。
◎バンブーエール
園田がスタート勝負で8割決まるコースだったとは言え、
スマートファルコンとブルーコンコルドをぶっ千切れたのなら
今回59kgでもこの評価で妥当。
ひとまず大目標を達成したことで、出来を下げてないかどうか。
◎ビクトリーテツニー
どーも太めの体つきに見えてしょうがないが、
ゴーンウェストの外国産馬なら
昔の薄手でヒョロヒョロした形よりは
今のボリューム出た体のほうが本物なのかも。
バランスの取れた…という表現よりは、
ゴテゴテした筋肉を寄せ集めて馬力で強引に押す馬なので、
緊張感があって形が決まり勢いに乗っている時が買い時で、
関節などの支えが全て頑丈なので反動を気にしなくて良いタイプ。
ただ戦歴からは府中下手な可能性が高く、そこを当日多少気にしたい。
▲ヒシカツリーダー
腰がまだ決まらず筋肉の柔軟性に頼って追い込みの競馬ばかりしている現状だが、
短距離ではまだ底が割れていない。
前走も軽ハンデをもらって多少妙な展開になったにせよ、
弾けるフットワークはなかなかのものだった。
5走前に完敗だったビクトリーテツニーを
府中だったならば超えられるか?といったところ。
△フェラーリピサ
能力だったら明らかに上位。
東京ダート1400mのレコード記録保持者。
ただ神経系統の疾患に罹ってしまい
エルムS以降治療に専念するため一度完全に休んだらしく、
そーいった体を緩めるような休み方の場合、中身がいかがなものかと。
この馬の場合馬場がどうとかではなく
中間や当日の仕上げの状況を見てから。
×フジノウェーブ
大井JBCを勝ってる馬なので、中央の重賞では毎回斤量を背負う立場。
手脚が意外に短く、あまり前脚も出ないピッチ走法の馬なので
平坦以外のコースだと距離の融通性をあまり感じない。
昨年のフェブラリーSでも全く見せ場を作れなかったのはマイナス。
最近は昔のボリューム感が減り、痩せてきてるのも印象が悪い。
実力からしたら全く人気してないので期待値的にはアリかも知れないが…
条件としては中山ダ1200mの方が良かったと思う。
×リミットレスビッド
馬は終わってないが筋肉過剰な形になってきてて関節も緩い。
絶好調の頃よりもまとまりが崩れている。
府中の速い上がり、軽いダートには
どんどん対応できなくなってきているのではないか。
■日曜京都 京都牝馬S
条件上がりのレベルの馬ばかりで
まともに重賞を実力で勝てる馬が皆無ともなれば、
所詮、馬場状態に結果が左右される程度でしかないと思います。
それが牝馬限定戦の日常でしょう。
ましてや冬場で出来も落ちる時期。
愛知杯もターコイズSも、取り立てて感慨深い結果だとも思えなかったので、
当日になって強調点があったり
当日の流れに乗り切った馬が勝つレベルなのでは…。
×カレイジャスミン
馬体にセンスがなく、特別何か持ってる馬でもない。
手脚が長くてスローに対応できる分、
好位置からの流れ込みに長けたタイプではあるが。
×ザレマ
これも昨年の2着馬だが、出来に関しての強調点は少ない。
後肢に骨瘤もあるし、追ってからの決め手がないのは変わらない。
ターコイズSは近年稀に見る鞍上の好プレーだろう。
×ハートオブクィーン
取り立てて大幅な成長があった様子は感じられない。
×ハチマンダイボサツ
元々骨量豊かで筋肉のメリハリの出来が結果に直結するタイプだったが、
それにしても前走の冬毛の伸びや体の微妙な緩さは
調子下降振りを思わせるものだった。
夏馬の可能性も高いし、評価しづらい。
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