2012年02月27日

【レース展開】
 ややバラ付いたスタート。中枠の3〜4頭のスタートは一息。内からシルポートとリアルインパクトはまずまずのスタートを切る。外からフィフスペトルとナリタクリスタルが出かかるが、スンナリ内からシルポートが先手。1〜2コーナーを回っても、シルポートはペースを落とさず、後続をグングン引き離しての大逃げを打つ。離れた2番手にフィフスペトル。その後ろにリアルインパクトとナリタクリスタル。中団にはフェデラリストとダイワファルコン。その後ろにネオヴァンドームとレッドデイヴィス。後方からは外にトゥザグローリー、内にネオサクセス。最後方にエーブチェアマン。向正面では、シルポートのリードは約2秒近くに達している。
 3コーナーに入る辺りでは、さすがに後続もマズいと思い出したか、早々鞍上の手が動く。そんな後続集団の中で、唯一手応えに余裕があるのがフェデラリスト。後続集団の隊列も大きく変わらないまま、直線に入ってもシルポートのリードは1秒以上ある。シルポートも坂を上っている所ではさすがに一杯になったが、そこから差を詰めて来たのはフェデラリストだけ。キッチリ差し切って快勝。他はリアルインパクトが僅かに集団からは出て3着になったが、後続はほとんど伸びがなかった。

nakayamakinen

 土曜には雨が降り不良馬場にまでなったが、日曜も回復せずに重馬場まで。時計もかなり掛かっていた馬場で、どうやってもペースが上がらないどころか、日曜は騎手も意識したのか、芝ではスローペースが目立っていた。しかし、ここにきて、シルポートの刻んだラップである。それで1000m通過58.7秒は相当なHペース。ましてや道中11秒台前半のラップを3つも刻むなんて、この距離のラップではなく、まるで1頭だけマイルのレースをしているようだった。

 馬場も、雨は土曜のうちに上がっていて、徐々に乾いて来てはいたのだろうが、重発表のまま。「馬場が乾くときは内側から」というのがあるが、この日は内枠有利の傾向が出ていた。さらに、中山記念の前までの芝レースでは逃げた馬が3勝。先述したようにスローペースが多かったとはいえ、前が止まらないというよりは、差すのが難しい馬場だった、という印象。


1着:フェデラリスト
 どこがエンパイアメーカー産駒なのか?、と言うくらい、細身でしなやかな芝馬。体格も恵まれていて、非常に見栄えのする好馬体。バランスも上々。これで1000万下から4連勝。目下充実一途という感じ。今までは比較的スローペースのレースが多く、末脚のキレ味は見せていたが、今回、Hペースや道悪にも楽々対応してみせた。もちろん、今回は形としては内枠有利の状況で通ったルートも内だったというのはあるが、この内容ならそれは勝因としては二の次の扱いで良いだろう。中距離路線の成長株。これでG祇鐇にも楽に出られるようになっただろうし、期待を掛けたい1頭ではある。


2着:シルポート
 馬体の出来としては、あまり変わらず。腹袋が大きく太めに見せるのはいつも通り。レース展開の所でも書いたが、1頭だけマイルのレースをしていたようなラップ内容。実際に、今回のラップのラスト1Fだけを除いてみれば、重馬場のマイルのラップとしては非常に優秀なレベルだろう。ただ、Hペースで逃げても止まるし、スローペースで逃げても上がり負けする、という内容が続いていたが、そこは逃げ馬のツボと言える部分だろう。人気が落ちればマークが薄くなる。さすがにこの馬場でこのラップを刻んでは誰も追いかけなかった。さらに、内枠有利の状況が発生していた中で1番枠。当然逃げ馬なので終始最内コースを通れる。このペースで逃げるというのも、好判断だったと言えるが、さまざまな要因が上手く嵌ってくれた結果ということもあるだろう。


3着:リアルインパクト
 前走阪神Cから少し間隔は開いたが、出来としてはまずまず。やや胴が長めの体型なので、マイラーというよりは、中距離馬に見える。毎日王冠2着の実績はあるが、1800mまでは大丈夫。飛びも大きく、加速は遅い方で、今回も早々手応えが怪しくなっているように見えるが、舌を越しながらもなんとか3着には浮上した。一応、枠も2番ということで、比較的有利な内を通れてはいたが、道悪適性としては可もなく不可もなく。こなせはするが、むしろ性能が上がる、というようなことはない。器用さがあるタイプでもないので、小回りの中山内回りというのも得意条件ではない。離された3着なだけに、高い評価はし辛いが、G鞠呂箸靴凸面椶亙櫃辰燭箸いΔ箸海蹐。


4着:ネオヴァンドーム
 母父にトニービンが入る馬はかなり骨格に恵まれた形が多い。トランセンドやルーラーシップが代表的なところか。こちらは更に父親がネオユニヴァースで、骨量は豊富。それだけに、良馬場のスピード勝負になるとどうしても分が悪くなる。よく鍛えられていて、筋肉も充実はしているが、トップスピードに限界があるタイプ。それだけに、この時計がかかる道悪という状況は向いている。ネオユニヴァース産駒はヴィクトワールピサに代表されるように、中山が得意な馬も多い印象。今回は馬場の割りにはペースが速くなり、位置取りが悪くなってしまったが、最後は内を通って伸びていた。手先も強く、道悪自体も得意なはず。どうせなら土曜のまま不良馬場だったら…という気持ちもある。


6着:フィフスペトル
 こちらは単純に出来不足、というのが大きい。小柄な体型だが、昨年秋は張りがありビッシリ仕上がっていた。ところが、今回はお腹のラインが垂れていて、余裕が見て取れる。それに、1800mも本質的には距離が長い。着狙いに徹したスプリングSで3着。相手が弱かったOPを勝ったという履歴はあるものの、G兇離瓮鵐弌爾埜靴靴のれになってまで耐えられるほどの適性はない。春に向けての叩き台としては、悪いレース選択ではないと思うが、結果まで求める必要もないだろう。初めはシルポートを楽に逃がせ過ぎにも見えたが、このラップでは追いかけない判断も間違いだったわけではないと思う。適距離で出来が上がってくれば十分見直せる存在。


10着:トゥザグローリー
 一月前に日経新春杯を制しているように、出来が悪いわけではなかった。ただ、例えばAJCCのルーラーシップのような、パドックの段階で仕方がないと思わされてしまうような能力差は感じなかった。夏負けをするような馬で、こういう時期に出来が良いというのは分かるが、日経新春杯を勝ち、ドバイ遠征も控えているというのに、何故わざわざここへ出走するのか、の意図は測りかねる。中山は有馬記念で3着が2回あるとはいえ、それだけ。勝ったことがないという履歴は重視するべきだったか。体型はルーラーシップに近いものがあるが、案外走らせると、体の伸びがない。道悪も少なからず影響はあったと思う。


11着:レッドデイヴィス
 こちらは以前から腰の甘さが解消されず。しなやかで良いバネを持ってはいるが、手先の強いタイプではなく、これは道悪は下手。良馬場向きの構造。また、正直なところ、馬体も見劣った。他より斤量が1〜2kg軽かったが、その程度でどうにか出来るとは思えず、見込み違いもあったと思う。能力的にG兇亙匹砲覆覯椎柔が高い。良馬場で見直しはできるが、相手関係次第、という印象。


関東パドック担当 平間

画像はJRDVより引用しています。


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