2012年10月31日


天皇賞(秋)〜回顧〜


05124911_sf34.8 - 45.9 - 36.6=1:57.3
12.5 - 11.2 - 11.1 - 11.2 - 11.3 - 11.6 - 11.8 - 12.0 - 12.8 - 11.8

大嶋:では天皇賞(秋)の回顧です。まずは馬場からみていくか。


安井:7Rに行われた500万下の芝2000mは、走破タイムが"2:01.3"で基準の"2:01.4"とほぼ同じ。ただ、7Rはテンが非常に緩かったので実際はこれよりもう少し速いと思います。そしてそれを示すのが10Rに行われた1600万下の芝1600m紅葉ステークスでしょう。このレースの走破タイムが"1:32.7"で、基準となる"1:33.5"を0.8秒上回っています。ただ、こちらの場合は逆にテンが速くやや急流だったので、まあ通常の馬場よりちょっと速いと言ったところでしょうか。天皇賞で言うと全体から0.5〜0.6秒程度速い馬場差かなと思います。


大嶋:春先のようなG1仕様?の超高速馬場っていう程でもなかったってのは間違いないな。雨の影響もあったし、多少速い馬場という認識か。


安井:09年以降で同条件のレースが組まれているのが2歳限定戦のくるみ賞しかなく、このレースで見るには世代レベルなどを考慮する必要がありやや指標としてはいまいちですが、一応参考程度として今年の走破タイム"1:23.2"は09年より09秒・11年より1.8秒遅く、稍重の10年より0.3秒速いタイムとなります。昨年は後に重賞で好走する馬が上位を占めていましたが、それでも速い馬場ですね。


大嶋:レースは大方の予想通りシルポートが逃げる展開だったな。展開予想にも書いたけど、昨年の天皇賞からシルポートが逃げたレースの1000m通過平均タイムが約57.6秒。今回のレースが1000m通過が57.3秒でシルポートにとっては、馬場差考えるとハイペースの逃げか。


安井:やはりシルポートがいると流れが速くなりますね。ということで、今年のレースを精査するなら昨年と比較するのがまあ合理的でしょう。その昨年ですが、テン34.3秒-中盤46.0秒という超ハイペースで上がりが35.8秒と掛かる展開。そして今年はテン34.8秒-中盤45.9秒と馬場差を考えれば昨年よりもさらに速い水準で逃げ上がり36.6秒となりました。


大嶋:ただ今回は後続を離した逃げだから、レース全体としてのイメージは昨年と違う印象はあるんだけど、ラップからはどうなの?


安井:そうですね。各馬の上がりの質に出てますね。昨年は上がり1位33.9秒、2位34.2秒、3位34.7秒に対して、今年は1位33.1秒、2位33.5秒、3位33.6秒となっています。つまり、急流とはいえ後方にいた馬には意外と余力が残っていた状態であったということです。まあ簡単に言うとキレが問われたということですね。


大嶋:これを踏まえて各馬みていこう。



エイシンフラッシュ


安井:まあ昨年も急流の天皇賞(秋)を先行して0.7秒差と強い競馬をしてますからね。調教もよく、ニフティコラムで推奨もしていましたしここでの好走は納得ですが…。ちなみに昨年の本命でもあります。泣


大嶋:調教は毎回良いし、馬体もいいから買い時が難しい1頭ではあるね。


安井:まあエイシンフラッシュは一般的にスロー専門と言われていますが、急流の11年大阪杯や11年宝塚記念などで好走がありますからね。個人的にはむしろ中距離馬としてスピードの性能が素晴らしい馬という解釈です。つまり、ペースがスローなら溜めて瞬発力にシフトしているという感じです。有馬記念は近年スローなので中距離のスピードが活きるレースになっていますしね。


大嶋:今回はスタートから初めのコーナー過ぎてまでが完璧だった。ロス最小限で内から2列目のポジション。向正面半ばぐらいで最内に入れて、外目の枠だったけどロスはほぼなし。直線では最内が綺麗に開くんだもの。逃げるシルポートの内から差してくるなんて予想段階で想像もしてない。明らかに内しか狙ってない騎乗だった。痺れるレースだったね。


安井:レース後のデムーロ騎手のパフォーマンスもかっこ良かったですね。


大嶋:あれは良いパフォーマンスだったな。昨年の天皇賞(春)と馬場状態が似てたから、こういう馬場状態が得意なのかもしれない。キングズベスト産駒が他のレースで勝ってたのもある。無印にしてしまったのは大反省です。



フェノーメノ


安井:展開予想では◎でしたね。


大嶋:今回は枠順と馬場が活かせそうな状況だったからな。カレンブラックヒルをみながらレースもできるし、前日で先行勢が有利な展開が多かったからね。


安井:内から勝ち馬に掬われましたが、先行して真っ当に勝ちに行く競馬は素直に強かったの一言でいいんじゃないでしょうか。


大嶋:内枠で1番人気。内で包まれて何も出来ないよりは断然いいレース内容だった。先行してた組の中で唯一上がり33秒台を使ってたのは印象的だし強いでしょう。最後はヨレてたから苦しいレースしたと思う。ダービー上位陣の怪我もあるし、反動だけかな。JCでも通用するはず。


安井:これで唯一の懸念であった中距離急流での補完も果たせましたし、距離伸びてさらに前進は間違いないですからね。実際ダービーでは急流でレベル高いレースを2着していますし、同じ舞台のレースで期待ですね。



ルーラーシップ


大嶋:予想は本命だったね。


安井:出遅れが致命傷ですね。それに尽きるかと。僕はスタートで終わりを悟りましたよ。泣


大嶋:宝塚記念の場合は出遅れても、その後のリカバリーが上手かったから良かったけど、今回はすぐ前に壁を作られ外に出すしかなくて、後方の位置取りになってしまった。道中は外枠の馬と同じ位置走ってるから、枠順の恩恵もほとんど無かった。それでも相変わらずこういう馬場は強いし、最後は伸びてダークシャドウを差すのは新たな一面が見えたなと思った。


安井:ラスト3F33.1秒と自身のキャリアで最速の上がりを記録したように、キレという新たな一面が補完されたのは今後に向けてよかった点ではあります。ただ、あくまでこれは中距離急流でのキレという部分なので、緩い流れでの一瞬の加速というギアの部分はまだ疑問ですけどね。次はジャパンカップのようですが、シルポートもいないメンバーならスローが濃厚ですから。これを溜めての加速にシフト出来れば問題ないですが。



ダークシャドウ


安井:まあこれも外枠分の不利が若干あったことを考えるとよく詰めていますが…。まあ昨年ほど差し届かなかったのは33秒台前半の上がりが要求されるキレ味勝負となったからでしょう。昨年2着のように典型的な急流差す底力タイプですからね。


大嶋:あとは馬場と道中の位置取りかなと。スタートで外に寄れて、後はエイシンフラッシュの真横を走ってたけど、最初のコーナーで若干外走ったことと、フェデラリストが抑えたから内にいけなくなってしまった印象。内から3列目で何とか内に入れようとしてるけど、抑えたフェデラリストが内いて、外はトランスワープら外枠勢、後ろにジャガーメイルで前には行きたがってるジャスタウェイで動くに動けない位置になってしまったのが影響してるかな。最後も追い出しが遅れてる感じだった。それでも差の無い4着で脚は見せてるから、東京競馬場なら大崩は無さそうだね。


安井:そうですか?次どこ使うかわかりませんが、仮にジャパンカップならやっぱり一瞬の加速で遅れをとる可能性が否めませんね。スローでの勝ち鞍はありますが、レベル低いレースでのものですし。やはり中距離でこそだと僕は思います。



カレンブラックヒル


安井:これは枠順でしょうね。先行馬で8枠は不利が大きすぎます。さらに前走で1800mはこなしたとはいえ、G1のメンバーで初の2000m。むしろこれで5着なら立派といえる内容です。


大嶋:0.4秒差の5着に残すのは強いでしょう。次はマイルCSかな?みたことが無いので速く見てみたい1頭です。


安井:マイルに戻るなら緩急問わず好走しているので距離適性含め問題なし。次走マイルチャンピオンシップなら普通に勝ち負けのレベルだと思います。あと、今回は外枠が響いただけで中距離戦線でも十分やっていけるレベルではあると思います。今回も外枠から先行して粘っていますからね。まあ中距離だと急流のほうがいいでしょうけど。内回りで距離の誤魔化し効く宝塚記念ぐらいなら十分やれると思います。



その他気になる馬


大嶋:ジャスタウェイはカレンブラックヒルに0.1秒差。この世代のレベルの高さが見えたレースではあるな。


安井:ジャガーメイルは休み明けで7着は立派ですねぇ。得意ではない中距離で上がりも3位ならジャパンカップで昨年の再現ぐらいなら十分ありそうです。


大嶋:コースロスの大きかったナカヤマナイトは得意条件なら好走はありそう。休み明けだったトゥザグローリーも大きく負けたけど、昨年のように有馬記念で好走する可能性もあるから注意したい。


安井:今週はG1がありませんが、みやこSがG1並みのメンバーなので面白いレースになりそうですね。気合入れて予想しましょう。




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